用語集

    ナ   ヤ  ワ 英数字

アイスブレイク

会議やワークショップなどで複数の人が集まって話し合いをするときに、その場の緊張を解きほぐし、話しやすい雰囲気をつくるために行われるちょっとしたゲームやクイズ、運動などのことです。
 

アドラー心理学

オーストリアの精神科医であるアルフレッド・アドラー (Alfred Adler)が創始し、その後継者たちが発展させた心理学の理論や思想体系です。
主な特徴は、
・人生の基本課題は、仕事、友情、愛である。
・人間を分割できない全体の立場として捉え、理性と感情・意識と無意識などの対立を認めない。(全体論)
・人間の行動に対して、その原因でなく目的を理解しようとする。(目的論)
・人間は、客観的な事実に対する個人の主観的な意味づけを通してものごとを把握する。(認知論)
・人間は、自分の行動を自分で決められる。(自己決定性)
など。
 

アファメーション

アファメーションとは、自分自身に向けて行う宣言です。自分を元気にしたり、自分の夢をかなえたり、理想の自分になるために、「○○になっている。」「○○を手に入れている。」などの肯定的な宣言を口に出します。毎日の日課として行ったり、ポーズをつけて宣言することで脳の力を引き出して、実現に近づいていきます。
 

ウェイ(行動指針・行動規範)

会社の経営理念を形成する一要素であり、自社が信念・価値観(バリュー)にもとづいてどのような行動をとっていくかを表したものです。
 

英雄の旅

ジョゼフ・キャンベルが数々の神話を研究していくなかで発見した共通の一連の流れ。
 Calling(天命) –> Cmmitment(旅の始まり) –> Threshold(境界線) –> Guardians(メンター) –> Demon(悪魔) –> Transformation(変容) –> Complete the task(課題完了) –> Return home(故郷へ帰る)
「ヒーローズ・ジャーニー」とも言う。
 

エンパワー

人を力づけていくことです。ビジネスの世界では権限委譲も意味します。目標を示すとともに、その目標への取り組みは担当する人が自ら進めていくように関わります。
 

クライアント

コーチングを受ける人のことです。
お客様のことですが、コーチングでは費用を負担する人とコーチングを受ける人が異なることもあるため、それらを分けて呼んでいます。
ちなみに、クライアントと費用を負担する人が異なる場合、費用を負担する人をスポンサーと呼びます。
 

経営理念

広辞苑では、経営理念を「企業経営における基本的な価値観・精神・信念あるいは行動基準を表明したもの」、理念を「俗に、事業・計画などの根底にある根本的な考え方」としています。

会社によっては、企業理念・基本理念・社是・社訓・クレドなどの言葉でまとめていますが、全てはこうあるべきだという根本の考えを表したものです。これは、経営上の重要な判断の拠りどころとなるだけではなく、会社の雰囲気・文化を創り、全従業員の考え方・行動のもととなり、業績にも影響を及ぼします。

使命・存在意義(ミッション)、信念・価値観(バリュー)、行動指針・行動規範(ウェイ)、目指す姿・目標(ビジョン)などの要素が含まれています。
 

計画的偶発性理論(プランドハップンスタンス理論)

スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が提唱した個人のキャリア形成の考え方です。
個人のキャリアの8割は予想しない偶発的な事象によって決定されるとし、その偶然を計画的に設計して自分のキャリアを良いものにしていこうという考え方です。
行動特性として、好奇心、持続性、柔軟性、楽観性、冒険心の5つを持っている人に計画された偶発性が起こりやすいとされています。
 
変化の激しい時代、想定外が多い世の中ですから、キャリアを計画したり、計画したキャリアに固執したりすることは難しいですよね。
先に挙げた5つの行動特性を持って動くことが、自分にとって望ましいキャリアを積み重ねていくことになるんでしょうね。
 

傾聴(けいちょう)

相手の話に耳を傾け、深く聴くことです。話し手の発している言葉を受けとめるだけではなく、相手に強い好奇心や関心を持ち、あいづちやバックトラッキング(おうむ返し)、ミラーリングなどの技法を使いながら話し手の心も受けとめます。話し手を深く理解するためにコーチングやカウンセリングで大事にされている聴き手の資質の一つです。
 

コーチ

コーチングを提供する人のことです。
コーチは、クライアントを指導したり、助言したり、クライアントの代わりに行動することはありません。対等なパートナ関係を築き、クライアントが自らの力で気づきや学び、行動を繰り返し、本質的な変化を遂げるように関わります。
 

サーバント・リーダーシップ

アメリカのロバート・グリーンリーフ(1904~1990)が1970年に提唱した「リーダーである人は、まず相手に奉仕し、その後、相手を導くものである」という考え方に基づくリーダーシップのスタイルです。

奉仕型リーダーシップとも言え、従来からある、他の人を牽引していくリーダーシップのスタイルとは全く異なるもので、最近は随所で浸透していると感じています。 

NPO法人日本サーバント・リーダーシップ協会によると、サーバント・リーダーシップは、傾聴、共感、癒し、気づき、納得、概念化、先見力、執事役、人々の成長への関与、コミュニティづくりといった特性を持ちます。
 

ジョハリの窓

人間関係の改善のために自分を知るための概念の一つです。次の4つの観点から自分を更に深く知ることを目指します。

・自分も他人も気づいている自分。開放されている自分。
・自分は気づいているが、他人は気づいていない自分。秘密の自分。
・自分は気づいていないが、他人は気づいている自分。盲点の自分。
・自分も他人も気づいていない自分。未知の自分。
 

スポンサー

クライアントがコーチからコーチングを受けるに際して、その費用を負担する人のことです。
通常はクライアントが費用を負担することが多いのですが、費用を負担する人とコーチングを受ける人が異なることもあるため、それらを分けて呼んでいます。
例えば、企業が費用を負担して従業員がコーチングを受けるとき、あるいは親が費用を負担して子供がコーチングを受けるとき、企業や親をスポンサー、従業員や子供がクライアントとなります。
 

セッション

コーチングでは、クライアントとコーチが事前に一定の時間を決めて対話を行います。この1回の対話のことをセッションと呼びます。コーチングではこのセッションを複数回繰り返すとともに、セッションとセッションの間にクライアントが具体的な行動を起こすことによって、気づきや学び、本質的な変化を得ていきます。
 

チャンキング

目標や課題に取り組むときに、全体像を描いたり抽象的にしたり(チャンクアップ)、部分的にしたり具体的にしたり(チャンクダウン)と、その対象の大きさを変えることです。こうすることで目標や課題の本質がつかめたり、取り組みやすくなったりします。英語で「塊」を意味するチャンク(Chunk)からきた言葉です。
 

チャンクアップ

細かすぎて全体像や目的、本質などが分かりづらくなっているときに、抽象度を上げたり、関連する物事を含めたりすることで、全体像や目的、本質などをつかみやすくすることです。
 

チャンクダウン

大まかすぎてどのように取り組んだらいいか分からない目標や課題を、手頃な細かさに分け、具体的で取り組みやすくすることです。
 

ディブリーフ/ディブリーフィング

複数名で体験を振り返り、良い悪いではなく、上手く行ったもの、行かなかったものを明確にすることです。
状況を正しく認識するために行われます。
災害や精神的ショックを経験した人々がグループで話し合い、お互いを理解しあう雰囲気のなかで心に溜まったストレスを処理するために行われることもあります。
 

ハーズバーグの動機付け・衛生理論

フレデリック・ハーズバーグによって提唱された仕事に対する満足や不満足に関する理論です。ハーズバーグは、仕事に対する満足をもたらす要因と不満をもたらす要因が異なることを示し、前者が動機付け要因、後者が衛生要因と呼ばれています。

動機付け要因には、仕事の達成、存在や功績の承認、仕事そのもの、責任範囲の拡大、昇進や自己成長などが挙げられます。
衛生要因には、会社の方針や管理手法、監督者とその関係、労働環境、給与、職場の人間関係などが挙げられます。

衛生要因に関することが向上することにより不満は解消されるが、そのことで満足感やモチベーションが高まるとは限りません。動機付け要因が与えられることにより、満足感やモチベーションが高まります。
 

バックトラッキング

相手の話を相手に伝え返します。相手との信頼関係を築くのに役立ちます。
相手が話したことをそのまま伝え返したり、まとめて伝え返したり、キーワードを伝え返したりします。
伝え返された方は、話を聴いてもらえていると感じて、安心したり、話し相手を信頼したりします。
 

バリュー(信念・価値観)

会社の経営理念を形成する一要素であり、自社において、大切なこと、固く信じて疑わないこと、判断や行動の基礎となるものです。
 

ビジョン(目指す姿・目標)

会社の経営理念を形成する一要素であり、自社が事業を続けていくことで実現を目指す、自社や社会の姿を表したものです。
 

ペーシング

相手のペースに合わせることです。相手との信頼関係を築くのに役立ちます。
呼吸を合わせたり、話すスピード、声の大小や高低、あるいは状態を合わせたりします。
 

マクレガーのX理論・Y理論

ダグラス・マクレガーによって提唱された人間観に関する2つの対立的な理論のことです。

X理論では、人間は主体性のない怠け者であると観ます。したがって、強制や命令、賞罰をもとに管理していきます。
Y理論では、人間は働くことに喜びを感じ、自発的に努力すると観ます。したがって、自主性を尊重し、目標や裁量・権限などをもとに管理していきます。

実際の経営管理では、この両理論を織り交ぜられています。
 

マズローの要求5段階説

アブラハム・マズローによって提唱された人間の欲求に関する理論です。人間の欲求を5段階に分類し、ピラミッドのような階層構造にあるとされています。そして、下位の欲求が満たされると、その上の欲求の充足を目指すと言われています。下位の欲求から順に、生理的欲求、安全欲求、社会的欲求、尊厳欲求、自己実現欲求となっています。

各欲求が意味するものは次のとおりです。

・生理的欲求:空気、水、食べ物、睡眠など、人が生きていく上で欠かせない根源的な欲求です。
・安全欲求:危機を回避したい、安全・安心な暮らしがしたいという欲求です。
・社会的欲求:集団に属したい、仲間が欲しいという欲求です。
・尊厳欲求:他者から認められたい、尊敬されたいという欲求です。
・自己実現欲求:自分の能力を引き出し創造的活動がしたい、自己の存在意義を実現したいという欲求です。
 

ミッション(使命・存在意義)

会社の経営理念を形成する一要素であり、自社が何者か、何を成し遂げるのか、何のために存在するのかを表します。
 

ミラーリング

相手の動き・姿勢に合わせて、同じ動き・姿勢をとります。相手との信頼関係を築くのに役立ちます。
 

ラ・ポール

人と人との間の心理的なつながり、信頼関係を表す言葉です。
フランス語で「橋をかける」という意味があり、相手と自分との間に心の橋が架かかり、相互を信頼し合い、安心して自由に振る舞ったり、感情の交流を行えたりする関係が成立している状態を表す。
 

レジリエンス

もともとの意味は「負荷がかかって変形したものが、元の形状に戻る力」ですが、これが転じて、「ストレスからの回復力」、「困難な状況への適応力」、「災害時の復元力」などの意味でも使われるようになりました。不確実性の増す世界において重要な能力とされています。

※ 参考文献:リンダ・グラットン著「未来企業 レジリエンスの経営とリーダーシップ」
 

 

U理論

マサチューセッツ工科大学のオットー・シャーマー博士によって提唱された、個人、集団、社会などに変革を起こすための理論。センシング、プレゼンシング、リアライジングと呼ばれる段階を経て変革を起こしていく。

過去の延長線上で変革を起こすのではなく、想定を保留して現実をひたすら観察し、静寂に包まれるような深い場で叡智を感じ、出現しようとしている未来を感知して行動していくことで変革を起こしていきます。

※ 参考文献:
ピーター・センゲ、オットー・シャーマー、ジョセフ・ジャウォースキー、ベティ・スー・フラワーズ著「出現する未来」
オットー・シャーマー著「U理論 過去や偏見にとらわれず、本当に必要な『変化』を生み出す技術」